【和音】わいん

アクセントを雖った日本における漢語文字の読みかた

日本人の言葉は見たままを語る。見ると黙ってよく見る。見て考えることは人による。発見も写生も数学も、見たままである。これは音についても同様である。聞いたまま読む。読むと黙ってよく空書く。空書いて考えることは人による。例えば、氏は牛であり、名は奈である。しかし、中華圏ではおそらく違う。

国内・本土・上代と日本では言う。当たり前のように言う。それはそうだ、日本は島国だ。しかし、日本の漢字は借字だ。中華圏からの借物だ。なのだから、せいぜい、日本国内・日本本土・日本古代とでも言い慣れないと、愧ずかしくはないのか?ましてや、中国と名乗るからには中部も関連を感じさせる。九州の九つの州とは中華圏のどの州だろうか。四国とは中華の歴史のどの四国だろう。名乗るからには借りた元を忘れては、使い馴染むのも恥ずかしい。

しかし、中華国とて「中国本土」との謂を言い張ろうとはしない国だ。なにしろ、中華の大陸には印巴越泰蒙をはじめ亜細亜の猛者大国が犇めいている。地続きだからこそ、島国にはない隣国存在感を常に感じているのだ。だから、私たちも中国本土と言わず「中国分土」と言ったほうが、むしろ好感されるだろう。

中国側も、日本の借文字を敬意や愛情が皆無な表現であると少なからず思っていると、日本の人は考えるべきだ。台湾・台北・香港・澳門での文字使用においても慚愧に堪えないために顰蹙を買っているのを、日本はまだよく知らないでいるのを中国側は知っているし、台湾・台北側でさえ知っているのに。わたしは研究したい、音読みに拼音や平仄を取り入れたい。易経と詩経を拝読し、儒学の真髄を知って和語に訳したい。漢音や呉音や唐音だけでなく、和音を導入したい。誰もやらないのならわたしがまず始めよう。

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